kato_19の雑記

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大腸の内視鏡検査(大腸カメラ)を経験して悶絶した話

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 みなさんは『大腸の内視鏡検査』ってしたことありますか?お尻にカメラのついた管を挿入してガンやポリープを探す『アレ』です。1メートルも挿入するんですよ!先日思いがけず経験する事にななりました。

 ネットの体験談を読むと痛くて苦しいという話があるんですよね・・・事前に下剤も飲まなきゃいけないし正直気が重くて・・・。いろいろ心配だったのですがせっかくなので体験談を書いてみました。

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最初は意外とラクだったのですが・・・
(C) いらすとや

 結論から言うと、心配していた下剤の辛さは意外にも問題無し!検査中も思ったより痛みは少なくて助かったのですが・・・安心したラスト近くに結構きつい痛み!

 さらに検査後に悶絶する様な苦しみを体験するという、ちょっと事前の予想とは違う経過でした。

 腹痛で大腸カメラの予約をする羽目に

 もともとは突然のキツイ下痢がきっかけでした血が混じってたし食中毒か?と思って病院行ったんです。

 結果的には便秘からくる大腸炎(虚血性大腸炎)だから『数日で良くなる』っていう事だったんですけどね。一応『念のため』って感じで内視鏡検査の予約をする事に・・・。

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『念のため』で検査の予約が入ってしまった!
(C) いらすとや

 こっちは腹痛ですからね。言われるがまま。(結局、痛みは翌日には良くなったんですけどね)それがまた下剤を飲まなきゃいけないとは・・・。

 しかも「念のため2万円くらい用意してください」とか言われるし。思いがけない出費でなおさら気が滅入ります。しかも午前は下剤で午後に検査という1日掛かりの検査ですよ、トホホ。

大腸の内視鏡検査は体質と医師の技量で個人差が

 胃カメラ(鼻からのでした)は、以前受けた事はあったのですが、大腸のカメラは初めてです。胃カメラも結構苦しかったけど、大腸カメラの苦しさは医師の熟練度』と『体質』によってバラバラみたいですね。

 自分の父も数年前に大腸カメラを受けたんですが、大病院の若い先生だったみたいであまりの痛さに血圧が下がって中止になってしまい、後日全身麻酔でやり直したという話(怖)

 今回は開業医の先生で内視鏡検査の経験はかなり多いみたいなので、その辺はちょっと安心なんですけどね。

 2種類の下剤と『大量の水』に恐怖・・・

 大腸カメラの特徴は事前に下剤を飲んで大腸を綺麗にすること。とにかく何も残らない様に!と便の写真を見せられながら説明されます。あ〜あ、せっかく下痢が治ったのにまた下痢になるなんて気が重い・・・。

 事前に下剤を2種類渡されます。前日の夜に飲む錠剤当日の朝に飲む粉末状の薬です。前日の夜に飲む錠剤(センノシド12mg×3錠)は下剤と言うよりはセンナが主成分の便通を良くする薬。

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当日に飲む下剤マグコロールP
同種の『ニフレック』下剤は味がまずいと評判だけどコレは結構美味い!本当にポカリと変わらない味で飲みやすい。『マグコロールP』だったらラッキーです(笑)写真は薬剤を飲みきった後に冷水を入れた状態のビニールボトル。

 そして当日の朝に飲む下剤(マグコロールP 100g)は、見るからに異様な姿(笑)ビニール製の1.8Lジョッキに大量の白い粉が入っていて冷水で溶かして飲みます

 これを2時間かけて少しずつ飲み続けるそうです。さらに飲んだ後も『冷水』を追加で1L〜2L飲む様に言われます。ひえ〜普通に冷水を4L近く飲んだだけで腹壊しそうだよ・・・。

 前日から小食で備える

 前日の食事はかなり控えめにして夕食も消化の良いうどんを少々。翌日は検査終了まで断食だし、生検(組織の採取)した場合はその日は軽いものをを言われてました。

 だから、断食前は好きなもの食べたい気もしたんですけどね・・・翌日の下剤は食物が少ない方が早く綺麗になって楽みたいなんですよね。下痢で苦しむのが怖かったので前日はかなりの小食にしました。

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最後の晩餐は食欲よりも怖さが勝って軽いものに

(C) いらすとや

 夜9時以降から断食開始で、就寝前に錠剤の下剤を飲みます。ちょっとビクビクしてたけど、ちょっとお腹がゴロゴロするだけで、眠るのには問題なかったですね。

 朝に腹痛で目覚めちゃうのでは?と心配してたんですが杞憂でした。むしろ寝坊しちゃったくらい。この薬は下剤というよりは便秘防止という感じなので、特に強い便意を感じる事はありませんでした。

 いざ下剤投入・・・!

 さて、起床後は本番の下剤(マグコロールP)が登場。1.8Lのビニール容器に水を入れて溶かして飲みます。10分ごとにコップ1杯ずつ2時間ほどかけて飲みます

 味と匂いは完全にスポーツドリンクですね。全然薬臭くなくて、ちょっとさっぱりしたポカリスエットって感じで飲みやすかったです。夏だったので冷蔵庫で軽く冷やしながら飲みましたが、冬だとちょっと飽きるかもしれませんね。(ニフレックという薬はマズイらしいです)

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マズイ薬じゃなくてよかった!

パソコン眺めながら10分ごとに飲んでいきます。

(C) いらすとや

 飲み始めて1時間ほど経つとようやく便意を感じます。これもわりと普通の便意で腹痛ってほどじゃないので良かったです。2回目以降は本当に下痢というレベルを超えて『水』が出るって感じになります。

 下痢と違って腹痛は全くないんですよね。鳥の糞みたいに一瞬で終わるので『小』をしているような気になります。男ですが。 

 少食にしたせいか3回目には殆ど水の便になってました。1.8Lを飲み終わった後は水を1-2L飲むように指示があったので飲み続けます。結局4時間ほどの間に10回ほどの排便がありました。

 下剤のシャープな効き目に驚き

 意外だったのは、ある程度出し切っちゃうと水を飲んでも『小』だけで『大』は出なくなっちゃうんですね。自分の場合は7回目くらいから急激に排便間隔が長くなって、10回目以降は踏ん張っても全く出なくなりました。

 下剤が排出されるまでの時間限定みたいで、この間に便を出し切らないと残っちゃうってことなんだなぁと思いました。

 いったん出なくなると、さっきまであれほど出てた水のような便がぴったり止まります。だから「飲んでいる間に運動してよく出してくださいって」言ってたのかな。病院での移動中や帰宅後も下痢になるのかと心配していたのでその辺は拍子抜けでしたね。

 予約は14:30で30分前には病院に行って準備をします。病院へ行く間に漏らしちゃわないかと心配してましたが全く心配無用でした。あまり空腹感も感じずむしろ健康な気分です。

 病院で最終チェックにトイレを奨めれらるのですが全く出なかったですね。出なくても10回排便して綺麗になったことを伝えたので特に怒られることもありませんでした。

 検査前の準備

 さて、検査室では浴衣みたいな病院着お尻の空いたボクサーパンツみたいのに着替えて検査の説明を受けます。(このパンツ代は保険外みたいです)

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(C) いらすとや

 最初は『横向きに寝た状態』でカメラを挿入しますが、少し進むと仰向けになるよう指示されます。さらに膝を立てて足を組む姿勢になって、また最後は横向きに戻って終わるとのこと。

 説明の後、看護婦さんに『大腸の活動を抑制する薬』を注射されて検査を待ちます。麻酔ではないので意識に変化はありません

 その間、検査機器を眺めてたんですが『オリンパスかぁ・・・でも結構古い感じがするなぁ。個人病院だからしょうがないかな。ハイビジョンって自慢げに書いてあるのが逆に古くかんじるなぁ』などと考えて結構リラックスしてました。

いざ挿入!意外と大丈夫かも。

 いよいよ検査が始まると人差し指ほどの太さの内視鏡カメラを挿入しますが、入る時は力を抜いていれば特に苦痛はありません。横になりながら先生と一緒にモニターを見る余裕があります。

「割とキレイな感じだなぁ・・』って他人事の様に見ていました。いったん奥まで入れるみたいで1mほどの大腸の一番奥まで進行します。盲腸らしき穴が見えたり興味深かったです。

 途中で曲がる所は鈍痛がありますが思ったほどでもなかったですね。看護婦さんがお腹に手を置いてカメラの動きをサポートします。いったん奥まで行くと戻りながら詳しい観察をしていきます。私からもモニターが見えますので自分の腹の中をジッと見ながら受けていました。

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麻酔なしだったので、モニターを先生と一緒に眺めます。興味深いけどちょっと恥ずかしい。

(C) いらすとや

 空気を入れたり水で洗い流しながら見ていくのですが、たまに便(というか粘液)の残りがあってちょっと恥ずかしい感じもしますね。あれだけ出したのにまだ残ってるんだ・・・って。

 途中に炎症の痕があり2箇所生検(サンプル採取)する事になりました。クリップみたいのを挿入して『ブチッ』とちぎる感じです(笑)

 少し血が出てるんですが全く感じません。『念のため』って言ってましたけど、生検一回ごとに料金が高くなるんだよなぁって思ってました・・・。

 意外と痛くない・・・と安心してたら!

 まあ多少圧迫感も感じながらも、たいした苦痛もなく画面を見ながら30分近く検査が進みます。むしろ足を組んだままなので足腰が痛いです(笑)

 そろそろ終わりかな?という所で姿勢を横向きに戻すと、そこでいったん再挿入?するみたいで、その部分はかなりの痛みを感じました。多分S字結腸を見るためだと思うんですけど。思わず『ウッ・・・イッ』と思わず唸ってしまいます。

 「ちょっと痛いかもしれません」と言われたのですが、いわゆる便秘の時の腹痛に似たキツイ鈍痛です。まあ短時間で終わったのでなんとか耐えられました。

 最後に痛みがあったもののようやく終了。先生の所見では特に異常もなく癌やポリープもなかったとのことでホッとしました。しかし、いざ起き上がるとかなりの苦痛・・・大腸に入れた『空気』のおかげですごい膨満感!なのです。

 ひどい便秘の時のような鈍痛でかなり辛いです。唸りながら息も絶え絶え着替える感じでした・・・。

行きはヨイヨイ帰りは怖い・・・

 『トイレでガスを出してください』と言われましたが、事前に注射した薬のせいか、ふんばっても全然おならが出ないんですよ(泣)

 すっごい苦しくてキツイのですが待合室で待たされます。座ってるだけでも苦しいので、ほとんど寝てる様な行儀の悪い姿勢。でも人の目なんて気にしてられない辛さなんです。

 先生の説明に呼ばれても聞く気にならないほどでしたね。先生に言ってもガスが出れば楽になりますとは言うのですが・・・そのガスが全然でないんですってば!

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おならが・・・でない!く、くるしいよ!

(C) いらすとや

 奥さんが車で迎えに来るまでの間も待合室で苦悶してました・・・病院に入る時は『快調』で出る時は『病人』・・・『行きはヨイヨイ帰りは怖い』ってパターンです(笑)

ガスが出るまで悶絶・・・

 ようやくガスが出たのは家について横になってた頃。検査終了から1時間近く経ってからですね。いったん抜け始めると10分ほどで楽になりました。

 この痛みだと一人で帰宅は無理ですね。電車や運転での帰宅はキツイです。

 軽く一眠りして、夜には一応普通に生活できる様になりました。翌日も不快感は多少残るので無理はできませんが通常の生活に戻れます。

 当初予想していた下剤の辛さや、挿入中の痛さは少なくて良かったのですが、まさか検査後の辛さで悶絶するとは予想外でした。

大腸の内視鏡検査の『費用』とその後・・・ 

 結果としては『特に問題なし』ということで良かったのですが、念のためとはいえ少し負担は大きいですね。毎年やりたいか?といえば・・・『ちょっとなぁ』って感じです。 

 ちなみに検査費用は当日約一万円。何もなければ6千円位だそうですが、生検2回やったので少し余計にかかりました。前後の診察と合わせると総額1万5千円くらいかな。

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なんだかんだ、結構かかった(泣)

(C) いらすとや

 人間ドックだとそこそこ高額な内視鏡検査。保険診療で検査できたなら安いとはいえ・・・まあ、それなりにかかりますよね。

 前後の診察もあるので人間ドック(10割負担)と比べて半額くらいみたいです。まあ1度も受けたことがなかったので40過ぎて受けるきっかけとしてはちょうど良かったかもしれません。

  でも断食と下剤で消化管を空っぽにして宿便も排出(笑)したので、なんか体が軽くなった気がしますね。リフレッシュ効果はあるかもしれないなぁと思いました。

 参考になれば幸いです!

 

(参考)こちらは高級人間ドックの体験談。下剤がニフレックで不味いらしいです(笑)麻酔を使ったので痛くなかったみたい。

www.mrso.jp

(参考)ブロガーの鈴木こあら  ( id:suzukidesu23 )さんの体験談。こちらも麻酔ですが挿入時は痛かったらしい。やっぱりニフレックは不味いみたいで・・・でも検査後の痛みはなかったみたい。麻酔するとガスが出やすいのかな?

suzukidesu23.hateblo.jp